仕事を任せても上手くいかない理由と、現場マネジメントで必要な任せ方
あなたのチーム、こんな状態になってませんか?
「任せたのに、思ってた仕上がりと全然違う」 「指示したはずなのに、何も動いていなかった」 「結局、自分でやった方が早い」
僕も以前、現場でチームをマネジメントしていたとき、まさにこの壁にぶつかっていました。
“任せる”ことが正しいと思ってやっていたのに、逆に手間やストレスが増えていく。
この経験から学んだのは――
「任せること」と「放り投げること」は違う。
そして、“任せ方”には技術がいる。
任せる=作業を渡すこと、ではない
僕自身、任せる=「これお願い」と言って渡すことだと思っていました。
でも本当は、“目的”と“判断基準”を共有することが、任せるの本質だったんです。
たとえばこんな現場でのミスがありました:
「〇時までに配膳準備完了してね」と伝えたのに、直前まで何も進まず…。
理由を聞くと、「“何をどの順番でやるべきか”の判断が分からなかった」とのこと。
つまり僕は「指示を出したつもり」でいて、相手は「ただやり方が分からないまま放置された」と感じていた。
なぜ“任せても上手くいかない”のか?
✅原因①:判断基準が伝わっていない
指示内容よりも、「どう判断するか」「どこまでやればOKか」が共有されていない。
✅原因②:「確認していい雰囲気」がない
質問しづらい、相談しづらい空気になっていないか?
“任せる”と“放置”の違いはここに出る。
✅原因③:「任せる側」の準備不足
任せるのは楽するためじゃない。
任せた後の「育成」と「フォロー」も含めて、最初から設計しておく必要がある。
「任せ方が悪かった」と反省した僕が、
現場マネジメントを学び直すきっかけになった1冊をオススメします。
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【第1位】任せる技術(小倉 広)
「判断基準ごと任せる」という考え方がわかりやすい チームスポーツの例も多く、現場感が強い 組織で“考える部下”を育てたい人にぴったり
どう任せれば、うまく回るのか?
実践的には、次のステップを意識すると失敗が減ります。
① 仕事の目的を共有する
「この仕事は“誰のため”に、どんな影響を与えるか」を伝える。
② 判断基準をセットで伝える
「この場合はこう判断してOK」という指針を渡す。
③ 小さく任せて、フィードバックする
最初から大きく任せず、小さくやってレビューする習慣をつける。
結局、“任せること”はマネジメントの最重要スキル
現場がうまく回らない原因の多くは、「人が動かないこと」じゃなくて、
「動けるように任せていない」ことにあります。
僕自身、この考え方に気づけたことでチーム運営が大きく変わりました。
「あ、これは“やり直すより、教える方が早いな”」
その一歩を踏み出すだけで、仕事のストレスも、部下への不満も、大きく減るはずです。
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